こんにちは。人事担当者のもとまさです。今回は就活生にとってよく耳にする「自己分析」についてのお話をしたいと思います。現在、弊社では「人事担当者がマンツーマンで自己分析をサポートする」というとても手厚いインターンシップを行っているのだが、それはなぜか?社会人になってからも毎年数回自己分析をしているもとまさがその理由をご説明します。
なぜ、就活生に自己分析が必要なのか?早速見ていきましょう!
自己分析が必要な理由1:自分の価値観を知るため
まずは自分の価値観を知るためです。「自分に合った仕事を探すため」「企業とのミスマッチを避けるため」と考えている人は多いと思います。それは間違いではありません。しかし、その根本となるのはこの価値観なのです。
少しでも楽しいと思える仕事に出会えるかどうか。あなたの人生を大きく左右する大切な要素です。楽しい仕事であれば、多少給料が低くても、多少忙しくても、多少嫌な上司がいたとしてもやりがいを持って働くことができます。楽しいのですから、誰に言われるでもなく業界や専門分野の勉強をしたり、もっと頑張ろう!って内発的に思える。
そうなれば、高いパフォーマンスで仕事ができるわけですから、結果も出て仕事がより楽しくなる。さらにモチベーションが上がって、成果が出て…を繰り返す。これが正のスパイラルです。
こんなことができれば最高ですよね?
それを叶えるためにはまず、「自分のモチベーションが高まるのはどんな時か?」ということを知らなければなりません。特に「辛い時でも頑張れる源」を探し当てなくてはなりません。では、どうすればいいのか?
STEP1.自分が頑張ったエピソードを思い出す。
「辛い時でも頑張れる源」という話をしました。
- うまく結果が出ているとき
- 仕事が順調に進んでいるとき
- 自分の頑張りが認められ表彰されたとき
これは、誰でも楽しく仕事ができます。だって、順調ですもの。しかし、大事なのは
- うまく結果が出ていないとき
- 仕事が順調に進まないとき
- 自分の頑張りが認められず評価されなかったとき
このような状況でいかに頑張れるか、が大事なのです。そのヒントはこれまでの経験に隠されています。これまでの人生で辛かったけど頑張れたエピソードはありませんか?勉強や部活、アルバイト、習い事や趣味などを思い出してください。
- 練習はきつかったけど部活頑張ったな
- 勉強は嫌いだけど、大学受験は頑張れたな
- アルバイトは忙しくてただ働きもしたけど楽しかったな
- ピアノの練習は大変だったけど賞が取れた時は嬉しかったな
まずはこれが最初のSTEPです。そんなに難しくないでしょ?2~3個エピソードを思い出せればOKです。
STEP2.自分が頑張ったエピソードを分析する。
なぜなぜ分析を行いましょう。
大変だったけど頑張れたエピソードが見つかったのであれば、「なぜ頑張れたのか?を考えます。なぜだろう?なぜだろう?と。ここのパートが最も大事ですので妥協せずに考えましょう。
- ライバルに負けたくないから頑張れた
- 練習はつらかったけど結果が出たら嬉しいから頑張れた
- 「やります!」って宣言した以上、やるしかなかった。
- 「わからない」ことが嫌だったので頑張れた
- 頑張っていることを褒められたり認められたから頑張り続けられた
- 自分の好きにやっていいよとある程度権限が与えられモチベーションup
- 仲間がいたから頑張れた
- リーダーや主将など責任あるポジションだから頑張れた
- 周りの友人が頼ってくれたから頑張れた
- 親が信じて期待してくれたから頑張れた
- 目標を立てたからには行動するしかなかった
など。とりあえずここはじっくりと考えて下さい。1時間、2時間とかけても構いません。1日かかっても大丈夫です。ここが適当だと中途半端な自己分析になりますので頑張って!
STEP3.自分が頑張れた理由をさらに分析する
先ほど「大変だったけど頑張れたエピソード」から「頑張れた理由」を見つけたと思います。最後に「頑張れた理由」から「辛い時でも頑張れる源」を見つけ出していきましょう。
「頑張れた理由」をさらに深めていきます。例えば…
この場合は「ライバル」に出会えたラッキーもあります。が、もしも上司や少し上の先輩に対しても「追い越したい」と競争心が発揮され努力ができるタイプであれば「競争できる環境が好き」と捉えることもできるでしょう。それがあなたの「辛い時でも頑張れる源」です。逆に言うと、競争相手がいなくなると急にやる気がなくなったり、仕事が楽しくなくなる可能性があります。
このように、先ほど見つけた「頑張れた理由」をさらに深堀していきます。慣れてくれば要点を押さえるのも早くなりますが、最初は試行錯誤しながら…。ただ、試行錯誤・自問自答するからこそ自己理解が深まります。自己分析は今後の人生においても必要となってきますので、今のうちに慣れておきましょう。
自己分析が必要な理由2:自分に合った企業を選ぶため
自分自身の価値観(辛い時でも頑張れる源)を知ったあなたは、ようやく「企業を選ぶ」というスタートラインに立つことができました。自分の価値観を知らない人に就職活動はできません。それはなぜか?自分のことを知らないにも関らず、自分に合う企業なんて見つかりっこないからです。
さて、企業を選ぶにあたっても一つずつSTEPを踏んでいく必要があります。就活で迷子にならないためにも、下記のポイントは押さえておきましょう。
STEP1.就活の軸(大切にする価値観)を定める
さて、企業を選ぶときには様々な条件を複合的に考えながら就職活動をされていることと思います。まずは、働くうえで譲れないことを探していきましょう。
- お給料
- 福利厚生(住宅補助、年金制度、持ち株制度、社員割引、休暇制度…)
- 会社のビジョンや今後の方向性
- 勤務地
- 会社の得意分野
- 新入社員への研修制度
- 評価制度
- 若手の意見が取り入れられる社風か?
- 年功序列?実力主義?
- 会社の雰囲気
- ライバルとなれる人がいるか?(同期の人数が20人は欲しい) etc.
このように沢山ある中で、自分の絶対に譲れないポイント(条件面)をまず決めます。
- お給料は手取り25万円以上
- 全国展開している会社であること
次に、重視したいポイント(条件面)をランキング形式で3つほど考えます。
- 家賃補助がある(自己負担2万円以内)
- 海外旅行に年1回は行きたい(年1回5連休以上)
- 会社の雰囲気
次は重視したいポイント(働きがい)を3つほど選びます。沢山書き出して、何が一番大事なのかな?と考えましょう。もとまさの場合は…
- 仕事の結果がきちんと評価されること(結果主義>年功序列)
- 若手でも権限が与えられ、責任ある仕事を与えてもらえること
- 中堅規模でこれから成長していこうという活気のある雰囲気
このような感じでしょうか。どちらかというと薬剤師の中でも専門性を高めるというよりは「社会人として」出世していきたいという想いが強いため上記のような項目となりましたが、
- 専門認定薬剤師を取得してから在宅医療に関わりたい
- 女性として子育ても仕事も両立したい
- 医師と対等に話せる薬剤師へと成長したい
先ほどの「辛い時でも頑張れる源」も合わせて考えましょう。
STEP2.就活の軸を元に企業を選別しよう
皆さんの手元には①絶対に譲れないポイント(条件面)、②重視したいポイント(条件面)、③重視したいポイント(働きがい)の3つがあると思います。まず、①の条件に合わない企業は削除します。だって、「絶対に北海道で就職しない!」って決めているのに北海道にしか展開していない企業を見ても無駄ですよね?
「給料の手取りは25万円以上がいいけど、最悪20万円あればいいかな」という程度であれば①ではなく②です。そこが曖昧なのであれば一つ前に戻って考え直してください。就活の軸がブレると後々就活迷子になります。
さて、①で会社を絞った後は③の働きがいについて考えます。②の条件ではなく③の働きがいです。就活生の多くはここで間違いを犯しているように感じます。色んな文献でも出ていますが、「お給料が多少高いけど仕事に面白さを感じない人」と「お給料は多少低いけど仕事に面白さを感じる人」では後者の方が幸福度が高いんです。それに、「仕事が楽しい⇒モチベーションup⇒パフォーマンスup⇒良い結果が出る⇒最終的にお給料up」という正のスパイラルに入れる可能性が高くなります。自分のために、目の前のお給料や条件面ではなく「働きがい」を重視するようにして下さい。
さて、②を使って会社を選ぶ方法は「実際に自分が求めている働き方をしている社員がどの程度いるか?」という視点で企業を見ます。
例えば…
・仕事の結果がきちんと評価されること(結果主義>年功序列)
⇒賞与が高い人の働き方、どのような人が評価されているか、評価制度はどのようなものか、誰が評価者なのか、若手で最も評価が高いのは誰か?などの視点で企業を見て、質問を考えます。
・若手でも権限が与えられ、責任ある仕事を任せてもらえること
⇒入社3年、7年、10年で評価されている人のうち、役職についている人はいるか?入社5年でプロジェクトに関わったり、権限が与えられている人はいるか?などの視点で企業を見て、質問を考えます。
・中堅規模でこれから成長していこうという活気のある雰囲気
⇒ここ1年で新たに取り組みを開始した事例はあるか?これから業界の中でどのような付加価値を付けて市場で戦っていくのか?実際に若手~中堅社員は今後の目標をどう考えているか?などの視点で企業を見て、質問を考えます。
このように、「仕事の中身や働きがい」に着目をして下さい。もちろん各企業に質問をするときに福利厚生や②重視したいポイント(条件面)の質問をしても構いません。ただし、企業選びで優先すべきなのは③重視したいポイント(働きがい)であるということを忘れないでください。
STEP3.効果的な質問で求めている答えを聞き出そう
※この記事は別にまとめる事とします。理由としてはかなり長くなることが予想され、かつ自己分析から脱線してしまうためです。
自己分析が必要な理由3:自分の成長を知るため
就活生になって、周りから「自己分析」「自己分析」と言われ、やり方もわからないけど、とりあえず何かしなければ…と、適性検査を受けてみたり各種イベントに参加していることと思います。もちろん一定の効果はありますが、やはりそれは一般論であって、本当の自己分析ではありません。「適性検査を受けて、強みと弱みを書いて終了」なんてその場しのぎもいいところです。
「自己分析は就活生のためのもの」と思っている方も多いと思いますがそんなことはありません。繰り返すことで以前の自分とは違う価値観が見つかったり、以前の自分よりできることが増えていることに気付くはずです。
逆に、1年前は自己分析をして沢山目標を立てたのに、全然達成できてないな。。。って気付くかもしれません。でも、それでいいんです。今の自分が何を知り、何を考え、何を感じているのかを整理するのです。「何もしない半年だったな…」って気付けたのも成果です。同じ過ちを繰り返さないために原因を分析し、新たに一歩を踏み出せばいいんです。
そのためにも、今の自分を整理する。自分の現状を正しく把握できるからこそ、次の一歩を間違わずに踏み出せ、成長していけるのです。自己分析は就活のためだけではありません。これまでの成長を知り、これから成長していくためにも必要なのです。
年に1~2回で構いません。時間を見つけて自分を見つめなおす時間を作ってみては如何ですか?最初はこの方法でいいのかな?って不安になることもあるでしょう。でも、その試行錯誤が自分を成長させるのです。
最後のまとめと弊社のインターンシップ
さて、今回は就職活動で自己分析が必要な理由を3つご紹介しました。
- 自分の価値観を知るため
- 自分に合った企業を見つけるため
- 自分の成長を知るため
でしたね。今後、自己分析を継続するかは皆さん次第ですが、兎にも角にも就職活動をするために自己分析が必要なことは理解していただけたと思います。
弊社ではこの深い内容を半日に凝縮して「自己分析講座」として就活生にご提供しています。(薬学生限定)しかも、スタッフがマンツーマンで皆さんのエピソードから価値観や強み・弱みを聞き出し、最終的には履歴書にまで落とし込むという手厚さです。正気の沙汰ではありません。(笑)これ企業相手に行ったら1講座10万円とかそういう単位でのお仕事になると思っています。
「もっと早くこの講座を受けて就職活動したかったです!」「価値観が変わりました!」「自分のことが少しわかったような気がします。」と言っていただけるのも納得です。昨年は人気のあまり、すべての方にご提供できなかったのが残念でしたが…。
もし質問があれば気軽にコメントしてください。できる限りご対応させていただきますね。それでは、良い就活を!