青年海外協力隊2次選考(技術面接)


2016年7月の2次選考(技術面接)の内容を記載していきます。(2019年3月にリライト)たくさんの諸先輩方のブログより2次選考の情報を集められたものの、「薬剤師」という職種は異常なほど見つけるのが難しく、結局1件しか見つけられなかったこともあり、後輩隊員のため兼自分用の記録として記載します。2次選考終了直後のホカホカな状態で携帯に書き留めた内容なのでかなり信憑性の高い情報でございます。人物面接で実際に質問された内容はこちらから→青年海外協力隊2次選考(人物面接)

技術面接前の心境と志望した要請内容

【第一志望】
任国:モザンビーク(ザンベジア州キリマネ市)
配属先:キリマネ医療従事者養成学校
職種:薬剤師

第一志望は病院ではなく医療従事者の養成学校です。病院経験がないというのも理由の一つですが、「子供」や「教えること」が好きなのでこちらの方が自分自身に合っていると思い志望。一応「モザンビーク」については簡単に予習しました。ただ、技術面接で専門的な知識を問われる内容がきたらやだな~…と思いつつ。一応一次選考のときに提出した内容については頭に叩き込みました。人物面接に関しては特に心配していなかったので合否を左右するのはこの技術面接だ!!という緊張と不安しかありませんでした。とは言え、いまさらできることもないので半分は開き直って隣の人とお喋りしていましたけどねw

技術面接の内容

今回参加した選考会では薬剤師が6名おり、6名中6番目に技術面接が回ってきた。面接官は50-60代と思しき専門職員(医療関係者)と50代と思しきJICA関係者の2名であった。どちらとも男性で、雰囲気としては圧迫面接。決して和やかな雰囲気とは言えなかった…(笑)質問(⭐)→回答の順に記載していきます。

病院での経験は学生実習のときしかないの?
病院へ用事があって伺うことや医師に会いに行くケースはあるが、病院で働いたという経験はない。

4年しか経験ないが、やっていけるのか?不安はない?
その場で答えなければいけない状況であれば多少の不安や至らないところもあるが、今回の要請内容では準備をする時間があるのではないかと思い、そうであればきちんと対応できるように用意したい。

もちろん準備をする時間はあるだろうけど、生徒からの質問もあるだろうし毎回先生が調べてたら話にならないだろ。
⇒はい。そうですね。

なぜこのタイミング?もっと知識をつけてからと思わなかった?
実際に協力隊として参加された方(看護師、3年経験)にお会いし、「知識不足や迷惑をかけることもあったが、早い段階で経験することで知識の不足を認識するとともに刺激を感じさらに頑張ろうと思えた」という話を伺い、見習いたいと思った。

看護師さんは患者さんに直接処置をする仕事だけど、薬剤師は知識が大事なんだよ?知識がなくて大丈夫なの?
⇒1つ考えているのは、長崎大学の熱帯医学研究所へ20174月から研修を受けることで、少しでも熱帯地方での知識を向上させたい。カナダへワーキングホリデーをしており、時間があるため派遣されるまでに勉強をしたいなとも思っております。

なぜ調剤薬局に就職したのか
病院と薬局の実習を経験して、薬局の方が患者さんとの距離が近いように感じたこと、薬局での実習の方が楽しく感じたため。

カナダで何をしてるの?
国境なき医師団にも興味があり、ただ参加するためには英語かフランス語を習得する必要があったためまずは語学を勉強しようと思いカナダへ向かった。

なぜカナダ?
学校で習ったのがアメリカ英語で、なるべく訛りのない英語を習得したいと考えた結果カナダへ行くこととした。

運動はしてるか?
3回程度バドミントンを続けています。

ずっと続けてたの?
他にも野球や陸上、ハンドボールの経験があるが、今はバドミントンを続けている。

JICAスタッフより50代男性】

派遣国や任務が変更になっても問題ないか?
薬剤師という職種が変わることはありますか?

ない
それであれば変更になったとしても問題ありません。

技術面接を受けてみた感想

圧迫面接ぽくしようとしていたようだがうまくかわせたかなと思う。こちらから先に知識がないとくぎをうったので、その部分を追求されることはなかった。終始笑顔で対応できた。一次選考のときに提出した専門的な内容についての質疑や知識を問う問題はなく、経験やストレス耐性、人間性について見られていたように感じる。また、「なぜ~~?」の質問が多く、自分自身の行動にきちんと意味を持たせて、理由があって行動しているかを問われているようだった。

振り返ると質問に端的に答えるというよりは、少し話しすぎた?とも思ったが支離滅裂にはならず、声が震えるなども(ほとんど)なかった。数文字、震えた(笑)でもそれが良かったかもしれない。あまりに「準備してきました!」って言う感じでスラスラ答えてたら本気っぽくないから。とは言え、全体的にリラックスして対応することができた。どんなに苦しい質問でも笑顔第一で受け答えすることができていたのはかなり高評価だと思う。「多少のストレスを与えてもこの子なら2年間やっていけそうだな」と思わせるのが大事。

知識不足が心配ですということを何度も言われたため、色々なパターンでその部分をカバーできると伝えなければならなかった。「病院で働いている友人がいます」「留学中に勉強します」「帰国後は熱帯医学研究所も検討しています」「至らない部分は任地でもきちんと準備します」…etc. 熱帯医学研究所など具体的な名前を出せたことは良かったと思う。本当に考えているのであれば「いつ」「どこで」「どのように」など詳細が述べられるはずなので。まあ、何度も何度も質問されたのは本当に心配しているということもあるんだろうけど…(笑)

これが「リアル」な面接後の感想並びに質問内容でした。

最後にまとめ

ここにも書いている通り、「知識がないのにどうするの?」という質問が半分程度を占めていたように感じます。ただ、実はそれは想定済み。自らそちらへ誘導したと言っても過言ではありません。もちろん対策もしていました。どうして誘導することができたのか?ということはこちらで詳しく解説していますのでどうぞご覧ください!→青年海外協力隊(試験パスへの3つの準備)

ただ、実際につっこまれた専門的な質問をされていては手も足も出なかったのでそこはラッキーだったなと思っています(笑)それと、質疑応答の内容が少し端的に見えるかもしれませんが、実際はそんなことはなかったです。つまりながら、言葉を考えながら、声を震わせながら答えていました。もちろん自分自身が「何を伝えたいのか」「どうして志望したのか」「自分の強みは何か」「途上国で何をやり遂げたいのか」などはきちんと整理しておく必要があります。自分自身を理解しておくのは最低ラインです。練習しておくのも当たり前です。そのうえで四苦八苦しながら自分の思いを伝えようとするのが大事なのです。薬剤師志望ならびに、それ以外の職種志望の方でも何か参考になっていれば幸いです。人物面接はこちらで紹介しています→青年海外協力隊2次選考(人物面接)


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