モザンビーク11週目(9/10~9/16)


70日目(9/10) 休日

昨日からの断水継続しており、シャワーはもちろんのこと、料理、手洗い、掃除、洗濯は我慢。多めに買っておいた30Lの水でトイレが臭くなったので流すことと、歯磨き程度しかできず。体、順調に臭くなってきました(笑)

だからと言って、部屋にこもっていてはもったいない!先週までは家に居たのに水のない今日に限って、やる気満々。往復3時間ケリマネ市外を徒歩で視察してきました!冬とは言え、汗もかく。でも、良い時間を過ごすことができました。市内とは異なり、よほど外人(特にアジア人)が珍しいのか、色んな人に声をかけてもらいました。20歳過ぎぐらいの若者からは馬鹿にしたような感じで「ニーハオ」って声をかけられるけど、子供やお年寄りは「Boa tarde(こんにちは)」「ニーハオ(普通のトーン)」「さよなら~」「お兄ちゃん!」とまさかの日本語もあり!先輩隊員が子供を作って帰ったというのは噂でなく実話なのかも?!と思った日でした。

 

71日目(9/11) 断水3日目、アンケート作成開始

朝、市内に住むおばちゃんが「断水困るわよね。でも、もう復旧し始めてるわよ。」と言っていたのを信じて、ナスとオクラを買って帰ったところ、全くの嘘…。水道を捻っても1滴の水も出ませんでした( ノД`) テレビがないので、ネットでニュースを確認したところ「ケリマネ市内、月曜日も断水」という見出しの記事が…。おいっ!!!体も痒くなってきたので貴重な水、コップ6杯分だけ使って体と頭を洗いました。明日も断水ならそろそろ水汲みにどこかへ行かねば…。いや~、協力隊っぽくなってきましたね(笑)

さて、モザンビークへ来て2ヶ月、任地のケリマネへ来て1ヶ月が経ちました。今のところホームシックもなく、水はないですが台所や部屋の中も少しずつ生活必需品が揃い語学もそれほど大きな障壁にならず、同僚や現地の人とコミュニケーションが取れているように感じます。協力隊の同期と一緒にいると、この環境が当たり前に感じますが、「海外で2年間生活をする」「途上国でボランティア活動をする。」ということはまだまだ日本社会では一般的ではないと思います。この2年という期間で色々感じることもあるでしょうし、価値観がこの経験を通して変化していくかもしれません。語学を習得したり、将来の目標が決まったり、任国を好きになったり嫌いになったり…色んな変化がそれぞれの隊員で起こることと思います。そんな貴重な経験をデータとして収集し、次の世代に伝えていきたい。日本を離れる前からそんなことを考えていました。出発の早かった隊員だと日本を出てから3ヶ月が経とうとしています。ここがタイミングだと思い、同期にアンケートのお願いをしました。 1人で作ろうかとも考えましたが、二本松訓練所での講座やワークショップを通して「自分1人より皆に頼った方が絶対に良いものができる」ということを学んだため有志でアンケート作成の協力者を募りました。お陰様で統計やアンケート作成に長けた隊員や、教育者、医療関係者等々に集まっていただけました。任地での活動もあり忙しい筈なのに協力いただけて感謝感謝…。良いアンケート作っていきます!

 

72日目(9/12) 断水4日目

朝、同じアパートのおばちゃんと話していると「あんたのところまだ水ないの?!もう来てる筈だよ。」と言われてしまいました。しかし、蛇口を捻っても相変わらず1滴も水が出ない…。オーナーに電話をして「水が出ない!助けて!」と訴えました。いつもは適当にはぐらかそうとするオーナーですが、4日も水がないと聞くと「わかった。今から誰か向かわせる」と迅速に対応してくれました。 お陰様で夕方には4日振りの水が…感涙)

喜んで新品の洗濯機で洗濯物を行います。排水溝に洗濯機のホースを繋ぎ排水…できない!!全部逆流してくる!!!ということで、そもそも洗濯機なんか使うように設計されていないのか、排水できないという事態に。最終的に洗濯機を持ち上げて、逆さに向けて浴槽で排水を行うという…完全に間違った使い方(笑) 毎日何も考えずに生活できる日は来るのかと不安。しかも、何を洗ったの?というぐらい水が汚い。洋服そんなに汚れてたかな?

 

73日目(9/13) 生物化学(V.A、D)授業、新調整員来ケリマネ。

本日は7時過ぎに登校。「ビタミンAとDについて説明するように」とお題を頂いていたのである程度用意していました。流れとしてはモザンビークの講師が説明⇒もとまさが説明と聞いていたのですが、僕が用意していた内容をほぼ全て喋ってしまったモザンビーク講師…。「まじか…」と若干顔が引き攣っていたと思いますが、なんとか20分程度授業して終了。来週は生薬学で2つ程度生薬を紹介することと、生物化学で鉄やカルシウムなどのミネラルについて授業をする予定です。ポルトガル語で正しく説明…できない!けど、チャレンジあるのみ。生徒も講師もハチャメチャなポルトガル語を必死に理解してくれようとしてくれるので、こちらもできる限りの準備をしなければ!「専門用語がわからない」とか弱音を吐いてる時間はないようです。

本日、調整員というボランティアのお世話をしてくれるスタッフの方がケリマネへ来られました。先月末から担当者変更ということで初対面。今日は地元警察へ挨拶に行き、2年間の安全を確保するという大事なイベントが…。あったのですが、すでにお偉いさんの警察官は帰宅されていたようで、明日へ延期になりました。夜は他の隊員2名も含めて「ここモザンビーク?」と思うような綺麗なレストランへ。美味しいエビを御馳走になりました。800MT(1280円)はモザンビークでは高級レストラン。満喫!

 

74日目(9/14) 調整員施設見学、モザンビーク警察署訪問

本日、朝5時48分。登校中の写真。家の近くの市場と朝日。

因みにこっちは月曜日の5時44分。同じ場所だけど景色が違う。

本日、調整員の方がケリマネ医療従事者養成学校の見学に訪れました。メインはもとまさではなく、半年ほど活動をした先輩と、今後の方針について打ち合わせを行うというもの。お昼頃から警察署へ行きご挨拶。調整員に加え、モザンビークでは3本の指に入るという超お偉いさんのOB警官と訪問。学歴社会、権力社会、コネと賄賂が大事なモザンビークでは超強力な助っ人。ちょくちょく警察署へ足を運んで顔を覚えてもらわなければ。

下の写真は、料理をしてたときにガッツリ油が飛んで火傷したヤツ。どこに油が付いたか一目瞭然。いや~、熱かった(笑)

 

75日目(9/15) 生徒とお喋り

本日は今までで一番講師室に引き籠ってる時間が少なかった!休み時間に生徒のところへ行くと、お喋りの相手をしてくれます。そして、授業が始まっても講師が来ないのでそのままお喋り…。結局1時間半ほどお喋り。で、結局その講師の授業は金曜日⇒月曜日へ振り替え。日本の常識なんか通じません。
モザンビーク人と言えば「彼女いるの?」が口癖です。「いない」と答えれば格好の餌食。「誰が良い?」と生徒を選ばせ、生徒も「私がご飯作ってあげる!」「洗濯は私がする!」と言い始めます。しかもそれが冗談でないところが怖い。一応、モザンビークは一夫一妻制ですが、夫が他の女と遊ぶことは暗黙の了解。僕が結婚していようが、彼女がいようが彼らにはあまり関係なさそうです。

担当のクラスに1人だけ英語を話せるDelivioという生徒がいます。いつも英語⇒ポルトガル語の手助けをしてくれることもあって、しばしば話すのですが、少し躊躇った感じで「先生…」と話しかけてきます。「どうしたのかな?」と思ったら、「海外で大学院に行ってみたい…」と相談してくれました。なんか、先生として頼られてる気がして(勘違い?)ちょっと嬉しかったです。モザンビークの小学校修了率はたったの45%(2013年)。大学や大学院へ就学できる生徒はほんの一握りです。海外へ行ってしまうとそのまま移住してしまうケースも多いようですが、モザンビークの大きな力になる可能性も大。ということで、奨学金制度などを調べていました。日本もアフリカの学生に対して奨学金を出しているのですね。「日本や日本語に興味がなければおススメしない」と伝えましたけど。やっぱり、教育者って生徒たちの将来に関われるから遣り甲斐が半端ない。薬剤師よりも教師が向いているという感覚はいつまで経っても抜けそうにありません。2年後、薬剤師を辞めていないか一抹の不安が拭いきれないのはみんなには内緒(笑)

 

76日目(9/16) 休日、お掃除

朝から買い出し、料理、洗い物、洗濯、掃除と主夫していました。実は一昨日からシャワーが使えないという悲劇。他の水道から水は出るのですが、シャワーから出ない…。一昨日は1Lの水で頭と体を洗い、昨日は汗拭きシートで誤魔化していましたが体がベタベタして気持ち悪い…。毎日のように何か問題が起こるこの生活…刺激的(笑) そんな汚れた体で市場へ向かっていると、「ポンッ!」と頭に何かが当たりました。何かと思って頭を触ってみると、鳥の糞…。クソッタレ!(糞垂れ)という感じ(笑)

因みに夕方、突如シャワー復活。喜んで水シャワーで体を清めていました(笑)

この写真はSpriteではなく貯めていた水。一昨日、ちょうど半分の1Lぐらいを使いました。みなさんも一度、ペットボトルに水を入れてどの程度の水で頭・体を洗えるかチャレンジしてみて下さい。メッチャ大変ですから(笑)

昨日の夜、急にシェフと言われるクラスの委員長のような子から連絡があり、「明日家に行ってもいいですか?」とのこと。家に来客用の椅子がないことからもとまさ行きつけのレストランで夕食。2時間2人きり、ポルトガル語でのコミュニケーション大変でした。しかも、薬剤師と薬学部の学生ということで日本とモザンビークの医療体制や薬局の設備という専門用語満載の内容が多く、自分の知っている単語で如何にして伝えるかという頭フル回転の夕食会となりました。それでも、楽しんでくれていたようなので良かった。ポルトガル語の実践トレーニングの場としてはこの上ない環境。毎日充実しています。

 

今週のまとめ

今週、初記録と言えば、赴任後初週5出勤(笑) 生活が落ち着いてきた証拠ですね。7日中6日は水関係のトラブルを抱えていましたけどね。
市外散策、学校での授業、個人的に始めたアンケート調査と少しずつ協力隊としての活動ができ始めてきたのかな?というところです。急がず、でも着実に前進していけるように歩みを進めます。
引き続き毎日頑張るサークルのメンバー募集していますので、興味があれば是非ご連絡下さい!


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