【注意】トロントでホームステイをした現実。メリットとデメリットをご紹介。


カナダのトロントで3か月間ホームステイをした経験を書いていきます。留学前のもとまさはホームステイファミリーとの楽しい毎日を期待していたのですが…ホームステイをしてみて良かったと思う事、悪かったと思う事について書いていきます!!(この記事は2016年11月に投稿され、2019年4月にリライトされました)

あなたが理想とするホームステイファミリーは?

もとまさは留学前、ホームステイは楽しくて、楽しくて、楽しくて、楽しいものだと思っていました。例えば…ホームステイ先が老夫婦であれば家庭内に余裕があり、語学学校から帰ってきたら一緒に英語の勉強をしたり、休日にはホームステイマザーと一緒に料理やお菓子作りをしたり、お庭のお手入れとか一緒に買い物にでかけたりするんじゃないかと思っていました。たまに遠くまで連れて行ってくれたり、一緒に夕食を囲みながら今日あった出来事を話すんだと思っていました。

もし、ホームステイ先が若い夫婦で小さい子供がいたりなんかしたら、2人とも忙しいでしょうから家事のお手伝いをしながら英語を学んだり、子供の相手をするんだと思っていました。遊び相手をしていたその子はとはとても仲良くなって、最後には絵をもらったりして充実した時間を過ごせるんだと思っていました。

ホームステイした時期が夏なら海やプールに行き、ご近所さんとBBQをするかもしれない。秋にはハロウィンパーティーのために一緒に家の中を飾ってパンプキンを掘るかもしれない🎃。冬ならクリスマスとハッピーニューイヤーで大忙し!

家族の一員として迎えてもらう代わりに家事のお手伝いをする。そんなことを通じてホームステイファミリーとの距離が縮まり、家を離れる前日には皆にフェアウェルパーティーを開いてもらって楽しい夜を過ごす。帰国後も年に1回ぐらい近況報告のお手紙を送り合うなんてできたら最高だなとか思っていました。

最高ですよね?これが、現実なら。

皆さんが今思い描いているホームステイってどんな生活ですか?皆さんが期待するホームステイファミリーってどんな感じですか?

ホームステイ先を選ぶためのアンケート

私が留学をしたときは、ホームステイ先を選ぶために簡単なアンケートがありました。要は、どんなホームステイ先を希望しますか?ということです。

・なるべく語学学校から近い方が良い
・子供がいる方が良い
・他の留学生と一緒の方が良い
・他の留学生を受け入れてない方が良い
・一人部屋が良い
・ルームシェアが良い…

この他にも沢山あったのですが、この中からいくつか優先順位をつけてリクエストを行います。すると、その条件に合ったホームステイファミリーを紹介してくれるという流れです。もとまさの場合は「子供がいる」というのを第一希望にしたと思います。もともと子供が好きで、子供と仲良くなればホームステイファミリーとも仲良くなれるかな~なんて思っていたので…(笑)

ホームステイファミリーが決定!

カナダへ飛ぶ2週間ほど前にホームステイファミリーが決まったと連絡が来ました。わくわくドキドキしながらメッセージを確認すると…

「まだ若いご夫妻で35歳、12歳と1歳の男の子がいます。キレイな英語を話されるフィリピン人のご家庭です。」

希望通り子供のいる家庭であることに喜びました。12歳ということは小学6年生か中学1年生ぐらい。ゲームをしたり、キャッチボールやサッカーをしながら遊べるかもなんて思っていました。もとまさは最初に述べた通り、輝かしいホームステイ生活を妄想していました。3ヶ月間ホームステイファミリーと過ごす予定でしたが「この家族が良ければ延長もありだな」なんて思っていたのも懐かしいです。

ホームステイ1日目で理想と違うことを知った

カナダのトロント、ピアソン空港から直接ホームステイ先へ向かいます。ドキドキです。英語もほとんど話せない状態なので「挨拶ちゃんとできるかな?」とか「英語聞き取れるかな?」とか「どんなホームステイファミリーだろう。」とか色々考えました。ホームステイ先に到着した瞬間、可愛らしい家に庭があり、バスケットゴールが置いてある典型的な(少なくとももとまさが想像する)海外の家がそこにはありました。

ついにホームステイマザーとご対面!「H…hi. M..my name is Motomasa. Nice to meet y.. you.」みたいな感じで自己紹介。笑顔で迎えてくれたので一安心。これから寝泊まりする部屋も綺麗だし、申し分ありません。カナダ英語というよりは完全にフィリピン人の英語でしたが、その時はそんなことに気付く余裕もありませんでした。その後、ハウスルールを学び、エージェントの人と一緒に市内観光を行い、夕ご飯の時間になりました。

 

し・か・し!!

 

ご飯はホームステイファミリーと一緒に食べて”Welcome to Canadaaaaa!!”みたいな感じで迎えられるのかと思ったら、テーブルにご飯が用意されており、自分で温めて勝手に食べるというスタイルでした。ご飯を食べる時間や場所、メニューなど全てが別。もとまさの他にホームステイを利用している日本人と中国人は1階で食べる(しかも時間などは決まっていないので別々)。ホームステイファミリーはホームステイファミリーで違うフロア(地下)で食べてる。

初日なのにマザーとしか話さず、12歳の息子に挨拶をしても無視され、ファザーとはほんの一言二言挨拶しただけ。「はじめまして。もとまさです。宜しくお願いします。」だけ。「どこから来たの?」とか「日本で何してたの?」とか「なんで英語を学ぼうと思ったの?」とか何もなく、去っていきました。いくら英語が話せないとは言え、レアジョブで少しは英会話の練習をしていたのでそれぐらいの用意はしていたのですが、ホームステイファミリーと留学生が交流するという文化はないようでした。

その後もホームステイファミリーと関わることはなかった

紹介した夕飯だけでなく、そもそも生活スペースが完全に別。トロントの1軒家はベースメントと呼ばれる半地下と1階(+2階、3階)などの形が一般的。フィリピーナとの共同生活は家族が半地下で基本的に生活をしており、留学生は1階のみの使用を許可されていました。ということで、ホームステイファミリーと一緒に映画を見ることもなければ外出することもなく、逆に何か家事を任されることすらありませんでした。たまに隣人を招いたパーティーが催されても留学生には関係がなくただいつもより豪華な晩御飯のおこぼれを貰えるだけ。

要するに、フィリピーナの家にいるのに基本的に家族と会話することがない。というか出会いすらしない。その後も12歳の息子に挨拶をするものの「Good morning」すら返してくれない。

さらに!フィリピン人と言えばタガログ語。彼らは英語とタガログ語という言語を話すのが一般的なのですが。例にもれずこの家族も家族同士で会話をするときは英語でなくタガログ語を使用していたのです。たまに聞こえてくる家族の会話でリスニングの勉強をすることすら叶わず、なんでここにいるんだっけ?と思う事すらありました。

妄想が膨らんで期待していた分、この現実はかなり堪えましたね。持って行ってたお土産を結局渡さなかったぐらいに(笑)

ホームステイをするメリットは?

もちろん良かったことが無いとは言いません。

安心感
見知らぬ土地で、英語も話せずに一人暮らしを始めることを考えれば安心感が違いますよね!一人暮らしよりは少し高くつきますが、基本的に掃除や洗濯、洗い物から食事の用意までしてもらえるのでかなりメリットがあると言えます。スーパーやショッピングモールの場所を聞けば教えてもらえますし、バスの乗り方やらなんやら生活で必要な知識を得る絶好の機会です。

が、今必死に考えましたが、これ以上思いつかなかった…( ノД`)シクシク…

ホームステイのデメリットは?

今回話したホームステイのエピソードがデメリットかと言われればそれも違う気がします。デメリットではないです。が、あえて挙げるとすれば…

当たり外れが大きい
これに尽きると思います。良いホームステイ家族がいることは事実だと思います。そうでなければ「ホームステイやって良かった!」みたいな記事をみかけるはずがありませんから。

【仲の良かった友人Aの場合】
彼の家もカナダ人ではなくどこかの国の人。20歳前後の子供が2人いたそうなのですが、毎日喧嘩が絶えないと。夜中になっても怒鳴り声が聞こえるしゆっくりと睡眠すら取れない。しかも、食卓の味が彼に合わない。僕も食べさせてもらったけど、とてもじゃないけど毎食あんなもの食わされたら… 彼の場合、奥様とは仲良しだったらしく、家を出て一人暮らしをしたあとも何度か会いに行っているようだったのでそれはとても羨ましかったです。

【仲の良かった友人Bの場合】
彼女はほとんど英語が話せない状態で留学生活をスタートさせました。中学英語すら危うい状態だったのですが、とても面倒見の良いファミリーだったらしく英語の宿題を見てもらったり一緒にご飯を作ったりしていたとのこと。まさにもとまさが妄想していた理想のホームステイファミリーです。

ホームステイについての考察とまとめ

【考察】
まず、なぜそんなこと(もとまさの理想と現実のギャップ差が大きかった事故)が起こったのか?について考察しましょう。理由は2つあります。

1.もとまさの理想が高すぎた。
2.ボランティアではなくビジネスとしてホームステイファミリーをしている。

この2点が大きな理由でしょう。1つ目は散々語ったので置いておきます。「2.ボランティアではなくビジネスとしてホームステイファミリーをしている。」に注目してみましょう。彼らにとって我々は家族というよりはお客様です。というか顧客です。ホームステイをする留学生は1-3ヶ月でどんどん変わっていきます。そんな人たちを毎回パーティーで出迎えたり、お出かけに誘ったり、友達に紹介したりしてられません。お金もかかるし、どうせすぐに出て行ってしまうんですからそこまでお世話をする義理はありません。留学生にとっては「唯一のホストファミリー」ですが、彼らから見ると「数多くの留学生の一人」に過ぎません。

もとまさを無視した12歳の息子も同様です。数か月おきに代わる代わる留学生がやってくる。多感な時期に好きでもない奴らと共同生活を強いられ、親が決定したことなので断ることもできない。愛想なんか良くしてたら英語も話せないくせにやたらと片言の英語で話しかけてきて鬱陶しい。そりゃあ無視もしたくなるし、いちいち相手なんかしてられません。同級生と遊んでる方がよほど楽しいはずです。

【まとめ】
簡潔にまとめると…あまり期待しすぎないで欲しいということです。もちろん最初に書いた通り、理想のホームステイファミリーと出会い一生のお付き合いができるかもしれません。逆に、もとまさの様に「なぜホームステイしてるんだっけ?」と思ったり、もっともっと酷い経験をするかもしれません。ですので期待しすぎないことが大事です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

もちろんビジネスではなくリタイアした後の趣味として留学生を受け入れている例もあるでしょう。しかし、周りの留学生に話を聞く限り、そういった例は少数派でした。これらは留学斡旋会社のパンフレットを鵜呑みにする我々がいるから起こりうるのだと思います。このような好事例ばかりを見ているとそれしか見えなくなって来る一種の洗脳効果のような…

パンフレットには基本的に成功例だけが載っています。あまり過度な期待はせず、「もし理想的なホームステイファミリーに近ければラッキー」ぐらいの軽い気持ちで考えていた方が落胆も少ないと思います。因みに、渡しそびれたホームステイファミリーへのお土産は後日、お世話になった語学学校の先生に日本からのお土産ということで渡せたので有効活用しましたよ(笑)みなさんの留学生活がより良いものになることを祈っています。できれば最高のホームステイファミリーに出会えることを…もし少しでも参考になれば下のボタンをクリックしていただけると嬉しいです!ではまた他の記事で!!


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