こんにちは。もとまさです。今回はもともと人前で話すことがあまり得意ではなかったもとまさがなぜか生徒会に立候補してしまった話をしたいと思います。
今では青年海外協力隊の隊員代表として謝辞を読んだり、代表者として全体説明会を担当したり、結婚式のスピーチや店長会議など発言する機会が多くありますが、もともと小学生低学年ぐらいまではとても静かな少年でした。人並みの元気さはありましたが、大人しい分類だったと思います。そこからどのように変わっていったのか?というキッカケの出来事について話たいと思います。
ある日、生徒会役員に立候補してしまった話
これは小学校6年生のときの話です。各クラスから最低1名は生徒会役員の候補を選出しなければならないことになりました。クラス担当の先生が「誰か生徒会の仕事してくれる人いない~?」って呼びかけをするのですが、もとまさはもちろん、クラスでいつもうるさくしている同級生までが黙り、下を向き、とてつもなく暗~い空気になりました。
(誰か手を挙げて…)
と、願っていたもとまさ。ですが先生は「今日は決まるまで帰しませんよー!」と言い出し軟禁状態スタートです。今の日本であればモンスターペアレンツが出てきて「うちの子に何をしてくれるんですか!」「習い事があるのに行けなかったらどうするんですか!月謝代弁償してもらいますよ!」「決まるまで帰れないというのは一種の体罰です。」なんて事になりかねませんが、その当時は先生が「帰さない」と言えば「帰れない」のが当たり前です。
シーン………
という音が聞こえそうなくらい静かなクラス。そもそもこういう空気が嫌いなもとまさにとっては耐え難い状況です。一向に手が挙がりそうにない教室の空気。誰1人話さず、身動きすらせず「私には関係ありません」という空気がそこら中から流れてきます。(居心地悪いな~…人気者がやればいいのに)とか思いながらこの嫌な雰囲気のなか耐えるもとまさ。
先生が「誰かいない?」「ほら、1人やってくれたら帰れるんだけど」「困ったな~…」と独り言なのか、生徒に語っているのかよくわからないトーンで呟きますが生徒は誰も反応しません。(誰か頼むよ~…)と心の中で先生を後押しするもとまさ
シーン……
(もう…誰かが犠牲になるしかない………………僕が手を挙げればみんなが帰れるんだ…。) そう思うものの、なかなか決心がつかずに周りを見渡してみるが不愉快そうな表情の友達がいるだけ。(よし、あと5秒待って誰も手を挙げなかったら手を挙げよう…5、4、3、2…2…2……1………もうこれ以上待ってもダメだ!勇気を出せもとまさ!)
びしっと音がするほどの勢いはないものの、先生には認識してもらえる程度に手を挙げるもとまさ。
「あら!もとまさ君がやってくれるの?先生嬉しいわ~!」
これでとりあえず帰れると思った矢先にクラスの人気者が手を挙げ、「僕も立候補します!」とか言い出すまさかの展開…!(はぁ~?!ふざけんな!なら最初から手を挙げろよ!!)と心の中でツッコむもとまさ。
「あら、あなたもやってくれるの?そしたら6年3組からは2人が立候補したってことで伝えておくわね。それじゃあ解散~!」
と、ご機嫌な先生は去っていってしまいました…。
人生で初めての選挙活動
生徒会役員に立候補してしまったもとまさ。各クラスから立候補を募り最終的に生徒会長、生徒会副会長、書記の3名を決めるそうです。無駄に6年3組から2人も立候補が出たことにより4年生~6年生の生徒全員で投票をすることになってしまいました。同じクラスのムードメーカーに加え、隣のクラスも、その隣のクラスも学年で人気なムードメーカーたちが立候補した模様。なぜ、やりたくもない生徒会に立候補して、しかもこんなムードメーカーたちと票を競わなければならないのか…
既に悲壮感漂うもとまさ。
が、そこに救世主登場!同じクラスのもう1人のムードメーカーが実は同じ社宅に住んでおり仲が良い!彼は他のムードメーカーに劣らぬ人気者で違う学年にも名の知れた少年だったのです。そもそも、他の学年に選挙活動をしに行くつもりのなかった(というか何もする気はなかった)もとまさですが、候補者応援団長として勝手に立候補してくれたその友人が4年生、5年生、そして6年生の違うクラスまで僕の手を引き、「もとまさ君が今回生徒会役員に立候補しました~!!彼に投票よろしくね~!!!」と叫びまわりながら宣伝をしてくれたのです。
もう、恥ずかしくて、恥ずかしくて。(お前が生徒会役員立候補しろよ!)と心の中で悪態をつきながらも選挙当日まで宣伝をしてくれたのでした。
選挙当日のことは覚えていない
もともと、人前で話すことに慣れていないもとまさでした。公約を4~6年生数百人の前で話すなんて変な汗が出るし、クラクラするし、もう緊張で何も覚えていません。とりあえず、原稿を固く握りしめながら間違わないように、なるべくはっきり読もうするのが精一杯でした。
実は、各候補者には友人1人を応援代表として設ける必要があり、その応援代表が推薦文を読む応援演説というコーナーがありました。(意外としっかりしている) もちろんもとまさの応援代表は同じ社宅に住んでいた彼です。全く緊張した様子もなく、壇上でたくさんの生徒たちを笑わせます。小学生なんで単純なもので、「公約」なんかどうでも良くて、「人気者のお兄ちゃん」とか「あの人面白い/カッコいい」とかそんな理由で投票しますよね。そういう意味で、僕の友達は最高の応援代表だったと思います。
人生初めての選挙結果は即日開票!
さて、生徒会役員に立候補した生徒はしばらく学校に残り選挙結果を聞かなければならないということでした。放課後の静かになった教室に立候補者数名がぽつんと取り残されます。そして、先生がやってきてついに結果発表です…!
「さて、今回生徒会役員として活動をしてもらうのは…6年4組の西田君と6年3組の長尾君、そして…6年3組のもとまさ君ということになりました。」
(っっ!!!!!」
まさかの当選してる!落選した候補者ももとまさより各段に人気者だったのにまさかの…! その後先生がこっそり投票結果を教えてくれました。
「もとまさ君は6年生の票はそれほどでもなかったけど、4年生と5年生の票がすごかったのよ!」って。それはそうです。ムードメーカーたちのことをよく知っている6年生はもちろん彼らに投票するでしょう。もとまさへの票と言えばクラスの「もとまさ君可哀想だから投票してあげよう」みたいな消極票が多かったはずです。ただ、4年生と5年生からすれば、もともと知らない6年生の候補者たち。応援代表として面白かった友人がかなり票を稼いでくれたのは間違いないと思います。そして、もう一つ理由がありました。実はもとまさには4年生の妹がいたのです。もちろん「同級生のお兄ちゃん」ということになれば投票したくなりますよね。ということで、ラッキーで生徒会役員になったもとまさでした。
実は3人とも同じクラブだった!
偶然ですが、当選した3人は同じ野球部に所属していました。野球が上手で運動神経も良くて、クラスのムードメーカである2人は実は同じ野球部。ということでもともと友達ではあったのですが、友達だったからこそこの2人とは争いたくなかった。
幸い3人で仲良く生徒会に入ることができたのですが(もとまさは望んでなかったけど)ここから生徒会長、生徒会副会長、書記を決めなければなりません。これは投票結果などではなく3人の話し合いで決めるそうです。
さて、6年4組の西田くんが聞きます
西田「おい。お前らは会長、副会長、書記どれをやりたい?」
もとまさ「え…う~ん。。書記はやだ」
長尾「俺も書記はやだ!会長がいい!」
西田「俺も書記は嫌だぞ」
(この当時、なぜかわかりませんが「書記」というものがかっこ悪いイメージがありました。)
西田「そしたらもとまさも会長がいいか?」
もとまさ「ん~。。。」
西田「そしたら、長尾ともとまさは会長に立候補ということでいいな?じゃあ俺は副会長でいいや。お前らくじ引きかジャンケンでもして会長決めろよ。で、負けた方が書記な」
(小学生にしては大人な駆け引きをしてくる西田です。笑)
ということでまんまと言いくるめられ、流れに身を任せてくじ引きをすることになりました。その結果…
西田「会長はどっちかな~…。おっ!もとまさ!お前だ!会長頑張れよ!」
長尾「うゎ~!!最悪だ!くそー!」
ということで、大人しい小学生が生徒会役員に立候補した結果、生徒会長になってしまったのでした(笑)ここから徐々に人前で話す機会が強制的に設けられ、それがキッカケとなって少しずつ人前で話すことに慣れていったのでした。今回はこんなキッカケがあったんだよという懐かしい昔話をしてみましたw また、そのうち他の昔話もしてみたいと思います(笑)
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最後まで読んでいただきありがとうございましたー!何がキッカケで変わるかわかりませんが、何事もチャレンジですね。とか言ってみるw また、他の記事も良ければ御覧下さい!友人代表と妹ナイス!と思っていただけた方、下のボタンをクリックお願いします!笑 See you soon!