子供を疑わなくてはならない国に未来はあるのか?


こんにちは。青年海外協力隊の薬剤師隊員としてモザンビークという途上国で活動中のもとまさと申します。今回は、先日飲み会中に出逢った少年との話を少し書こうと思います。

 

ある日レストランで飲み会を行っていたのですが、飲み足りないということで2次会へ行くこととなりました。道端でビールやちょっとした焼き鳥なんかを売っている人がいるのでそこでビールを買って、川沿いで再度乾杯!

 

結構遅い時間だったのですが、辺りを見渡すと子供たちが何人か居ました。とてつもなく貧困が酷い感じはしませんでしたが、それでもそこそこ服や体が汚れている。裕福な家庭の子ではないんだろうなと判断するのは難くありませんでした。

 

「焼き鳥が欲しいな~」って目をしながら近づいてくる。お酒が入っていることもあってかいつもはあまり話さないようにしているのですが、普通に会話していました。愛想のある子だったので焼き鳥を買ってあげ、ちょっとの間お話。(普段は何も買うつもりがないので期待させないように話さないようにしている)

 

結構笑顔で話してくれてたのに、カメラを向けるとキメ顔で笑顔じゃなくなっちゃったうのはモザンビーク人共通。でも可愛い。

 

そんなこんなで隣同士でもとまさがその子供たちと話していると、友人のモザンビーク人が必死に追い払おうとするではありませんか!何事かと思い聞いてみると、「外国人を狙った窃盗集団」とのことです。年齢は10歳にも満たないのに…。

 

ただ、まだ子供だということは、大人がきちんと教えれば更生する可能性はあるし、まだ盗られてもいないのに疑いたくない…。(もちろんリスクマネジメントは必要だし、盗られてからでは遅いんだけど…。)痛い目みないとわからないもとまさなので、引き続き会話を試みたのですが、韓国人やモザンビーク人の友人が追い払おうとする。

 

 

もとまさと友人で口論開始…(笑)

 

もとまさ「窃盗集団かわからないし、もしそうだとしても大人がきちんと話せば変わるかもしれないでしょ?なんで最初から諦めて追い払うの?」

ヴィヴィアーニ「盗られてからじゃ遅いでしょ!モザンビーク人も言ってるんだから従うべき!」

もとまさ「盗られないように自己管理してるし、盗られても自己責任だからいいでしょ!」

ヴィヴィアーニ「そういうことじゃなくて、ダメ!」

もとまさ「諦めたらそこで御終いでしょ!俺は話したいの!」

ヴィヴィアーニ「%!##(%$」

もとまさ「!)’%)%}」

 

と、まあ結局モザンビーク人に追い払われてしまったのですが…。

 

 

もちろん彼らが心配をしてもとまさのためにしてくれたということは理解しているのですが、本当にこれでいいの?と何度も何度も考えました。だって、子供って純粋でまだ変れる可能性があるんじゃないかなって。もちろん、最初に教えられたことが悪いことで、それを最初に信じたら悪い方向に行くかもしれないけど、まだまだ変れるはず…。

 

大学時代に塾講師として働いていた時「不良少年」を担当することが多かったんです。勉強嫌いな不良少年たち。最初はもとまさの言うことなんて聞いてくれなかったけど、こちらが本気だとわかれば向こうも少しずつ振り向いてくれる。最初は「14点」しか取れなかった数学のテストも「80点」を取れるようになる。こちらが本気でぶつかれば向こうも少しずつ応えてくれる。

 

そんな経験から、きっと子供たちはどうとでも変れるんだと信じているもとまさ。大人だってそうだろうけど、子供の方がより影響が大きいんじゃないかな?って。写真に写っている彼はまだまだ若い。大人が本当に彼のことを想って寄り添えば、彼だってきっといい方向に行ける。(彼が窃盗集団なのかわからないけど)

 

諦めるのは簡単だけど、何もしないというのは性分に合わない。裕福な子とそうでない貧困の子を一緒に見るのは辛い。可哀想と思っているのはこちらだけかもしれないけど…。でも、彼らだって美味しいものを食べて、綺麗な洋服を着て、友達とサッカーしたりゲームしたり、テレビを見たいと思うんじゃないかな?って。もとまさがもし子供だったらそう思うだろうなって。だから、1人でも多くの子供たちが楽しんで暮らせるようにこれからもいろいろと行動を起こしていきたい。

 

 

ほんの少し離れた場所で、ほんの少しの時間差で写真を撮った彼ら。世界から貧困が無くなればいいな。そのためには僕らが行動を続けないといけない。1人でも多くの人が貧困撲滅のために、子供たちの明るい未来のために一歩を踏み出せますように。

 

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