韓国人とベトナム人に聞いてみた。「犬って食べる?」オランダ選手の一言から。


こんにちは。青年海外協力隊の薬剤師隊員としてモザンビークのケリマネへ派遣されているもとまさと申します。今回、Yahooニュースでやたらと平昌オリンピック中にオランダのオリンピック選手が「Please treat dogs better in this country(この国で犬をより良く扱ってください)」と言及した事が取り上げられていたので実際に韓国人とベトナム人の友人に聞いてみました。

 

通訳の仕事でモザンビークへ来ている韓国人のヴィヴィアーナに聞いてみました。

 

もとまさ「ねえ。韓国って犬食べるの?」

ヴィヴィアーナ「え?食べるよ。」

もとまさ「一般的?」

ヴィヴィアーナ「一般的と言えば一般的かな。私は犬をペットとして飼ってるから食べようとも思わないし、食べたこともない。特に年配の人が好き好んで食べてるね。個人的には犬を食べる人はMonster(モンスター)だと思ってる(笑) これは文化だから食べている人を否定はしないけど…」

 

という回答。なるほど。

(2018/3/6追記)韓国人看護師のローザにも聞いてみました。

もとまさ「韓国って犬食べるの?」

ローザ「食べるよ?」

もとまさ「何人かは?」

ローザ「何人かというか、ほとんど。私は小さいときに1回だけ食べたことがあるんだよね。お母さんがビーフって言うから食べたのに、食べたあとに犬だって聞かされて泣いてた思い出がある。でも味はかなり美味しかったんだよね(笑) 今は犬も飼ってるし食べようとも思わないけど一般的なことではあるよ。」

 

やはり食べること自体は一般的な様子。ちょうど隣にベトナム人のManh(プログラマー)も居たので同じ質問をしてみました。

 

もとまさ「ねえ、Manh, ベトナムでは犬食べる?」

Manh「食べるよ。というか、ベトナムは何でも食べるよ(笑)」

もとまさ「猫も?(笑)」

Manh「食べるよ。僕は食べたことないけど。犬は結構おいしい。他の鶏とか牛とは違う美味しさがあるんだよね。」

 

 

ということ。なるほど。とりあえず美味しいらしい。(笑)

ついでにもう少し聞いてみました。

 

 

もとまさ「韓国で虫食べる?」

ヴィヴィアーナ「食べないよ!中国とか台湾じゃないの?虫嫌い!見た目気持ち悪いし。まー、食べたら意外と美味しかったんだけど…(笑)」

(食ってるがな(笑) 海外で食べたそうです。)

もとまさ「ベトナムは?」

Manh「食べるよ。何でも食べるって言ったじゃん。(笑)」

もとまさ「鯨は?」

Manh「何でも食べるけど、あんなでかいの捕まえる技術が無いから食べない」

もとまさ「なるほど(笑) 日本は犬とか猫、虫は食べないけど鯨食べたり、ヘビの酒もあるし、どこも国によるよね。」

 

ということで、ベトナムは手に入るものであれば何でも食べるのだそうです。(因みに韓国では猫は食べないとのこと)

 

さて、今回この「Please treat dogs better in this country」の記事を読んで思ったのは、鶏や豚、牛、羊、ヤギ、鯨、ヘビ、ウサギ…etc. 僕たちは沢山の動物を食べているにも関らず、なぜ犬だけを否定するのか?ということ。

犬はペットとして飼ってるから大事な命で、豚と牛は美味しいから食べてもいい?

魚はEPAとDHAの栄養があって体に良いからどんどん食べなさい。でも犬はダメ。

犬は食べられるために生まれてきたんじゃない。と言うけど、馬だって乗られるために生まれてきたわけじゃない。

 

どんな動物の命も貴重であり、粗末にしてはいけないもの。ただ、それが何故犬だけ特別扱いになるのかがわからない。という疑問。

 

犬肉を食べる国というのは数が限られており、世界中で犬がペットとして親しまれていることは知っています。だからと言って、自分たちが食べている豚や牛、馬、羊なんかを棚に上げて「犬はダメ」「犬は友達」と盲目的に他国を否定するのはどうなのか…?と思うのです。

 

もちろん、その食用の犬を殺すときにわざわざ痛めつけるような殺し方をしたり、虐待のような扱いをしていることを非難するのは理解できますが、我々だって、豚を殺し、牛を殺し、馬に乗ってレースさせ、イルカにショーをさせて楽しんでいるではありませんか。猿だって人間の見世物として芸をしたいわけではないでしょう。「テレビで犬が殺されるのを見て可哀想だと思った!」のであれば、あなたが食べている牛や豚が殺されるところを見てみましょう。そう言った事を踏まえると、他国の食文化について自分自身の免疫がないからと言ってただ否定するというのは少し、視野が狭いのではないか?と思ってしまうのがもとまさの意見です。

 

それなら、少しでも殺す数を減らすように、「食べ残しを無くそう!」と取り組む方がよほど建設的ではないでしょうか? 二本松訓練所中に食べ残しについて学びました。「日本の食べ残しがゼロになれば世界に貧困で亡くなる人はいなくなる」と。(数値的にそのぐらい食糧を無駄にしているということ)

 

僕はその言葉を聞いてから今まで食べ残しをしないようにしてきました。食べ残しをしなければその食糧がそのまま貧困で困っている人のところに行くわけではないけれども、少なくとも他国の食文化を盲目的に否定するよりはよほど良い行動になると思っています。ということで、動物や植物、食料を無駄にしないためにも皆さん、「食べ残し0」活動を始めてみませんか? ということでまとめにしたいと思います!  この記事が面白かったと思ったら下のボタンをぽちっとな!

 

 


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