【英語初心者必見!】英語が呪文に聞こえる?リスニングのおススメ勉強法を留学経験者がご紹介!


こんにちは、カナダに9ヶ月間ワーキングホリデーをした後、アフリカのモザンビークで2年間のボランティア活動をしているもとまさと申します。今回は留学前まで全く英語が聞こえなかったもとまさが、どのようにリスニングの克服をしたかについてご紹介します。色々な方法を試した中で最も効果のあった勉強法とリスニング勉強におススメのサイト(アプリ)をご紹介!

「英語が聞こえない」「何を言っているのか全く聞こえてこない」「英語でなく呪文に聞こえる」と思っているあなたに朗報です。もとまさも留学前まではそう思っていました。中学校3年生までbe動詞を理解せず、大学受験までリスニングの勉強をしたことがなかったもとまさが今やBBCニュースを聞き、英語の映画で泣けるようになったんですから。色々な勉強法に取組みましたが、その中で最も効果のあった方法をご紹介しますね!

 

英語が耳から入ってこない2つの理由

英語が聞こえてこない理由は大きくわけて2つです。

1.正しい英語の発音を知らない

学校で「日本人の先生が教えてくれた英語の発音」が「ネイティブの発音」とかけ離れており、同じ単語だと認識できないパターン、若しくは巷で溢れている日本語英語に影響されているパターンです。例えばビュッフェって立食形式の食べ放題のことですよね?しかし、実際に英語でbuffetの発音を聞いてみるとブッフェ―イフェットと聞こえてきます。(発音方法が複数あります)ビュッフェとはかなり大きな差がありますよね。自分の思っている発音と大きくかけ離れると知っている単語でも正しく認識できないのです。

2.リンキングサウンドに慣れていない

英語は「単語個別」の発音と「文章」になったときの発音に大きな差があります。これが呪文に聞こえる最も大きな理由です。例えば…

Could you introduce a little bit about yourself ?

クッド ユー イントロドュース ア リトル ビット アバトウ ユアセルフ?
クッジュー イントロドュースアリルビ アバウユアセル?

英語を聞くためにはリンキングサウンドを攻略する必要があります。ネイティブのスピードでリンキングサウンドが聞こえるようになれば英語初心者は卒業でしょう。

最も効果のあったリスニングの勉強法

では、実際にどのような勉強をすれば「呪文」が「英語」に聞こえるようになるのでしょうか。もとまさが留学時代に行っていたのは「音の摺合せ」です。実際に体験しながら見ていきましょう!音源はこちらで用意しましたので、紙とペンを用意してください。読み進めながら実際にチャレンジ!

ステップ1:文字を見ずに文章全体を聞いてみる

まず、自分のレベルに合った音声を用意します。今回はこちらで用意しましたので自分に合ったレベルのものを選んでください。下に行くほど難しいと思います。1分ほど聞いて判断してみて下さい。80-90%理解できるようであれば次のレベルに進みましょう。

【Beginning Level】

【Advanced Level】

【Level3】

自分のレベルに合った音声を見つけることができたら、「英語をきちんと聞き取ることができるか」「英語を聞いて言っていることが理解できるか」を確認して下さい。完璧にわかっている文章ではディクテーションをすると意味がないので「ちょっとわからない」、「結構わからない」というレベルを選ぶと良いでしょう。最初は文字を見ずに音だけでリスニングを行ってください。続いてステップ2へ。

ステップ2:ディクテーションを行う

用意したペンを持ち、紙を用意してください。音声の再生とともに書き取りを行います。もちろん、かなり早いので何度も再生しながら書くことになると思います。最初は1単語ずつで構いません。慣れてくれば「文章」として捉えて書いていきましょう。例えばBeginningの例でいくと…

こんな感じで書きます。後から答え合わせを行うので1行空けて書くのがいいかと思います。どうしてもわからないところは空白でもOKです。でも1度や2度で諦めず、何度も聞くようにして下さい。スペルが不確かなところも音からスペルを判断して書いてみましょう。まずは、埋めることが大事です。最初は時間がかかるのである程度区切って次に進みましょう。(このパステップが一番時間がかかると思います)

練習です。最初の30秒~1分ぐらいのディクテーションを実際に行ってみましょう!実際にやるんですよ?!まさかペンと紙が目の前にないとかそんな不正してませんよね?!ちゃんと実践しながら読み進めて下さいよ!(笑)

ステップ3:ディクテーションの答え合わせを行う

キリの良いところまでディクテーションができたら、答え合わせを行いましょう。答えを載せますので例に従って実際に答え合わせをしてみて下さい。

【Beginning Level】

【Advanced Level】

【Level3】

ステップ4:間違った部分の分析を行う

今回の例で行くと、sits, Potomac, an, outdoorの聞き取りができていないことが判明し、Washingtonのスペルを正しく覚えていないことがわかりました。みなさんが実際にやってみた結果は如何でしたか?自分の間違ったところがどこか。発音を知らなかったのか、リンキングサウンドが聞き取れなかったのか、そもそもその単語を知らなかったのか、スペルを間違えて覚えていたのか…?自分自身でなぜ間違ったのか分析を行ってください。

ステップ5:わからなかったところを文字で確認しながら音を聞く

次は文字を見ながら音声を聞いてみます!自分の思っている発音やリンキングサウンドと違うことが分かりますか?「この単語や文章、繋がりはこうやって発音するんだ」っていうことをステップ5では理解してください。

ステップ6:声に出して真似てみる

ここが大事なステップです!音声と同じスピード、発音で読めるように練習しましょう!特に自分のできなかった単語や文書の前後を含めて発声練習を行います!ディクテーションの勉強をしている人はステップ5で終了している人が多いような気がします。しかし、そこで終わってしまっては効果は半減!!自分で発音ができるようになった単語や文章は次回から聞き取ることができるようになります!同じ発音、イントネーション、スピードで話すことは難しいですが、本当に大事なパートなので完コピになるまで繰り返してください!ネイティブが話しているスピードでこれができるようになるとネイティブの話しているスピードでリスニングができるようになります!カナダに渡って最初の1-2ヶ月はこの練習をしていたのですが、この「声に出して真似る」というステップを取り入れたことによりリスニングが大きく伸びました!真似るためにはよく聞く必要があります。そして、自分が発音できるようになった音は聞き取ることができるようになります。リスニング力を向上させるにはとてもいい練習です!騙されたと思って是非!

ステップ7:わからなかったところの文字を見ずに音を確認する

ステップ6にきちんと取り組んでいれば問題ないはずです!再度文字なしで音声を聞いて下さい!今までわからなかったところが少しわかるようになっていませんか?もちろん100%完璧ではないかもしれませんが、90%ぐらいは聞き取れているはずです。最終的に、文章全体を聞いて全ての音が聞き取れているようであればOKです。最初に聞いた頃よりはっきりと聞こえる部分が増えていると思います。

ステップ1~7を通して

この勉強法であれば英語が耳から入ってこない2つの理由で説明した「正しい英語の発音を知らない」「リンキングサウンドに慣れていない」場合のどちらにも対応できます。さらに、「スペルの間違い」についても気付くことができます。

どのステップも手を抜かないでください。「やった気」になるだけでは意味がありません。最初は3分の音声で1~6のステップを終えるのに4時間も5時間もかかるかもしれません。そして、とっても疲れます。でも、疲れない勉強なんて、勉強ではありません。頑張って頭を使えば疲れるものです。

ある程度聞き取りができるようになって、レベルが上がってきたら「ステップ2:ディクテーションを行う」から「ステップ6:声に出して真似てみる」にシフトチェンジしていきましょう。ステップ2はどの単語、どのリンキングサウンドが理解できていないか明らかにするパートです。最初はこのパートにしっかり取り組むことで自分自身の弱点やレベルを見極めます。しかし、ある程度自分の得手不得手がわかってきたら、「真似する」時間を増やし、苦手な部分の克服に集中しましょう。ただし、初心者が最初から「ステップ2:ディクテーションを行う」を飛ばすのは個人的におすすめしません。一見遠回りに見えるかもしれませんが、気付くことが多い大事なステップです。

リスニング勉強におススメのサイト/アプリ紹介

もとまさが実際に使ったり、参考になると思った4つのサイトとアプリを1つご紹介。一通り見て、自分が使えると思ったサイトをブックマークしておくと便利です。因みに例で紹介した音声は【Beginnig Level】と【Advanced Level】がVOA learning English、【Level 3】がNews in Levelsの記事です。

VOA leaning English (https://learningenglish.voanews.com/)
一番上の青いバーの部分で「Beginning」「Intermediate」「Advanced」のレベルに分かれており自身のレベルに合わせて勉強ができる。また、画面を下にスクロールすると自動的に小ウィンドウが登場するので勉強しやすい。

News in Levelshttps://www.newsinlevels.com/
各ニュースが3つの英語レベルに分けて紹介されており、文章の量もそれほど多くない事から毎日継続して勉強するためのツールとして有用。リスニング以外にも語彙力強化などの目的でも使える。

elllohttp://www.elllo.org/index.htm
様々な国籍の英語が聞けるというのは非常に面白い。また、ニュースや授業と言ったフォーマルな英語ではなく日常会話の英語が聞けるという点が魅力的。ただし、字幕と音声の一致率は100%ではない。(学習には支障のない程度)一番上にAudioとVideoを選ぶバーがあるのでそこから選ぶと良い。

TED(https://www.ted.com/#/)
少し前から人気を博しているTED。各専門分野のスピーカーが様々な知識や経験について話してくれるもの。字幕が付いているので英語学習者には有難いツール。ただし、専門用語が多く、内容も難しいため初心者にはおススメしない。

アプリ:English Radio
携帯のアプリで「English Radio」と検索してみて下さい。イギリスやアメリカ、カナダ、オーストラリアのラジオ(字幕なし)はもちろん、TVと書かれた部分からTEDやVOA lerning English 、文法解説(字幕あり)の動画、音楽やスポーツラジオまで楽しむことができる超お役立ちアプリです。一つのアプリで様々な媒体にワンクリックでアクセスすることができるので重宝しています。

語学学校と日常会話の英語の違い

皆さんに知っておいてほしいことがあります。語学学校やフォーマルな場での英語と日常会話の英語には差があるということをです。語学学校である程度過ごすと「先生の言っていることが80-90%理解できるようになった!」と感じる日がやってきます。しかし、そんな生徒がいざ街中でネイティブに話しかけてみると「え?!何て言ったの?!全然聞き取れない!」「あれ?!学校の先生が言ってることはわかるのにこの人の英語がまたしても呪文に聞こえる!」という事が起こります。

語学学校の先生は基本的にフォーマルな英語をはっきりと話してくれます。もちろんリンキングサウンドも含まれていますが、日常の英語とは少し違います。日本語でもそうですよね?人前でプレゼンテーションをするときと、親しい友人と話すときは言葉遣いや言葉のチョイス、話すスピード、トーンなど変わりませんか?英語も「学校の先生が授業で使う英語」と「日常会話で使う英語」は異なります。日常英会話はもっと早くて、文法も文法書通りではなく、スラングも混ざって来る…。でも、実際にネイティブスピーカーと話したいと思えばそういうことも勉強しなければなりません。語学学校で話したことがネイティブスピーカーと話すための基礎であることは間違いありません。しかし、それだけでは足りないのです。

ここで言いたいのは、語学学校という護られた場所で少し話せるようになったとしても、まだまだ勉強を続ける必要があるということ。そして、色んなアクセントを兼ね備えた世界中の人と話すためには色んな人と話す経験が必要だということ。スラングをよく使う人や早口な人、活舌の悪い人と話すこともあります。これは非ネイティブスピーカーが通らなければならない第2の関門です。この関門はかなり強敵なんですよね…。

おススメしないリスニングの勉強法

さて、話しは急に変わりますが、もとまさが実際にやってみて効果のなかった勉強法についても簡単に紹介しておこうと思います。もし心当たりがあれば、見直してみて下さい。

1.聞き流すだけの勉強法

「聞き流すだけで英語耳になる」みたいな噂が巷で流行っているようですが、正直言って嘘としか思えません。(※個人的な感想です。)少なくとももとまさには効果が全くありませんでした。幼少期であればスポンジのように吸収する可能性はあると思いますが、少なくとも大人が勉強するのにはおススメしません。そんな簡単な方法で英語が話せる(聞ける)のであれば日本人のほとんどが英語で困っていないはずです!使うとしても「補助的なツール」として使いましょう。聞き流すだけで「今日も勉強したな~」と思ってしまう人は使わない方がマシとさえ思います。英語のラジオを流しているだけ、英語の音楽を流しているだけの人も同様です。(特に初心者)

2.字幕を見ながらリスニングをするだけの勉強法

字幕を見てリスニングをすることは問題ありません。ただ、「字幕を見てリスニングをしているだけ」というのは非常に危険です。「わかった気」になっている可能性が高いです。上の勉強法でご紹介したように、ステップ5:声に出して真似てみる」「ステップ6:わからなかったところの文字を見ずに音を確認する」という部分が重要です。これをせずにただただ動画を見ているだけではほとんどリスニングの勉強にはなりません。もとまさが保証します。勉強しているのにあまり疲れていないようであれば要注意ですよ。

初心者卒業の基準は?

これは完全にもとまさの基準ですが、今まで「呪文」にしか聞こえなかったものがある程度「英語」に聞こえてきたら第一段階突破と言ってもいいでしょう。リンキングサウンドが聞き取れ、「英語の音」に慣れたのであれば初心者卒業です。もとまさは2-3ヶ月ぐらいかかったと思います。もともとリスニングは全て勘で解いていましたからね。他の人よりも時間がかかりました。リスニングって、自転車と同じで聞き取るコツを掴むまでは大変だけど、聞こえだすとどんどん聞こえるようになってきます。もちろん語彙力強化や色んなタイプの英語に触れる必要はありますが、一番大変なのは最初です。諦めずにしっかりディクテーションをして、聞き取れるまで何度も何度もリピートして、口に出して、また聞いて…を繰り返してください。せっかく勉強をするのであればしっかり苦労して自分のものにしてやりましょう。世界中の人と話せるツール。もとまさはこれのお陰で世界中に友達ができました。まずは初心者卒業を目指して頑張ってください!

まとめ

今回は英語のリスニングができるようになるための7つのステップを紹介させていただきました。最終的に皆さんがどのように英語の勉強をするかはご自身次第ですが、今回ご紹介した内容も検討していただけると嬉しいです。7つのステップを再度まとめておきます。

1.文字を見ずに文章全体を聞いてみる
2.ディクテーションを行う
3.ディクテーションの答え合わせを行う
4.間違った部分の分析を行う
5.わからなかったところを文字で確認しながら音を聞く
6.声に出して真似てみる
7.わからなかったところの文字を見ずに音を確認する

最後まで読んでいただきありがとうございました!中学時代に「be動詞」や「三人称単数現在」が全くわからず、28歳まで英語の全く話せなかったもとまさが今や(ペラペラとは言いませんが)世界中の人と英語でコミュニケーションを取っています。この楽しさを皆さんにも知ってほしい!この記事が皆さんの一助になっていればいいなと願っています。もし、「参考になった」「ちょっとやる気が出た」と思っていただけたら気軽にコメントを下さい。もとまさも死ぬまで英語を勉強するつもりです。一緒に頑張りましょう!改めて、最後まで読んでいただきありがとうございました!また別の記事で会いましょう!See you soon and Break a leg!


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