青年海外協力隊の一次選考で提出する応募書類の書き方を伝授!!


今回は青年海外協力隊で提出する応募書類についての書き方のポイントをご紹介します!何も考えずに提出してしまった場合、後から取り返しがつかなくなってしまいますのでご注意を!募集は年に2回しかありませんので、一発で合格ができるようにしっかり先を見据えた準備をされてください!

因みに私もとまさは2017年度1次隊の薬剤師隊員としてモザンビークに赴任しておりました。第一志望の要請に一発で合格できたノウハウと、候補者の応募書類にアドバイスをさせていただいている経験から今回この記事を書くことと致しました。どうぞよろしくお願いします。

1.一次選考の書類は二次選考に繋がっていることを知ろう!

一次選考の書類を提出するときは「一次選考通過」ということしか意識していないかもしれませんが、二次選考の面接ではこの提出された書類が元となって質問や会話が繰り広げらていきます。ですので、この応募書類を記載する段階で二次面接で行われる面接のことも想定しておかなければならないのです。

逆に言えば、書類の記載内容からある程度二次選考の質問内容を推測したり、質問内容を誘導することができるようになるのです。質問されても答えられる内容を記載し、質問されては窮するような内容は書かなければいいのです。

2.どのような内容を書くのがいい?

では、実際にどのような内容を書いていけばいいのでしょうか?これには2つのポイントがあります。

1.他の人が聞いてみたいと思う、興味が湧くようなエピソード
2.自分自身が強く関わっているもの、感情移入できるもの

この2つを満たした内容を書くべきです。まず一次選考について考えてみましょう。他の人と似たり寄ったりで面白味のないエピソードを書いたとします。もしあなたが審査員ならどう思いますか?「どうでもいい。」「もっと面白い文章が読みたい。」って思いませんか?その場合一次選考通過の可能性が低くなるのは容易に想像できますよね?逆にオリジナリティー溢れ、臨場感があったり未知との体験を感じさせてくれるような内容だとどうでしょうか?「この候補者は興味深い」「もっと詳しい話が聞いてみたい」と思いませんか?そう思わせれば一次選考の通過がぐっと近くなります。これに関しては文章の表現力や構成によってある程度操作することができますので文章作成の上手な人にチェックしてもらったりアイディアを貰って改善していけばOKです。

より重要なのは2つ目のポイントです。いくら上手に文章を書き、一次選考を通過したとしても、二次選考ではごまかせません。二次選考の技術面接(専門面接)ではその道のプロが面接を行います。人物面接では精神鑑定士のようなプロが同席しています。そのような人たちを騙しぬくのは至難の業です。俳優や演劇の経験者、もしくは根っからのペテン師にしかできないでしょう。ですので、自分自身が自然と感情移入できるエピソードが重要となるのです。人生で一番悲しかった出来事。どうしようもなく好きなもの。心から感銘を受けたもの。他の人とは比べ物にならない熱い気持ち。そういったエピソードを選ぶ必要があります。まずはどのようなトピックがあるかということを箇条書きにし、その中から各項目で何を書いていくかということを決めましょう。

抽象的で分かりにくかったかもしれないのでもとまさの例を挙げてみます。
・小学校1年生のときに阪神大震災で家が全壊した一方で、弟がその日に生まれた
・泣き虫で先生に名前を呼ばれただけで泣いてしまうような子供だったけど小学校6年生のときに生徒会長をした
・大学6年間塾の講師としてアルバイトをしており、不良少年や不登校の生徒たちを第一志望校に合格させた
・アルバイトという身分だったが採用面接を行い、後輩育成のために県の代表として研修を企画していた
・薬剤師として2年間で14店舗の勤務経験があり、3年目には薬局長として働き始めた
・赤字店舗を1年間で黒字化するという命を会社から受け、3ヶ月で黒字化に成功した
・日本の薬剤師ではなく国境なき医師団など本当に困っている人の役に立ちたいと思いカナダ留学を決意。会社を3年間休職することとなる。
・将来の夢は社長。自分のしたいことをするために起業したい。

このように、少しオリジナリティーがあり、かつ自分自身の思い入れの強いエピソードが用意できればOKだろう。もちろん要請内容とあまりにもかけ離れていると使えないかもしれないが、書き方次第ではどうとでもなるのでそこは文章力と表現力次第。

3.自分が何を伝えたいのかを考える

ある程度エピソードが用意できたら次に考えるべきことはどの質問事項にどのエピソードを挿入するかということです。そしてそのエピソードから何を伝えたいのかということを考える必要があります。例えば「ボランティアに参加する動機や抱負」という項目があります。ここでは「阪神大震災で家が全壊したエピソード」を記載しました。「小学生の頃に被災し、ボランティアの方にお世話になった。今度は自分が誰かを助ける番だと想い参加した。」という内容を記載。ここでは「実体験からボランティアに参加したいと思うようになった」ということを伝えるために被災したエピソードを記載しました。

このように、各質問に適したエピソードを選び、伝えたいことを明確化しておく必要があります。書く前にある程度「伝えたいこと」を考えておくことで文章を書く際にブレる心配が少なくなります。そして自分の伝えたいことが決まっているので二次面接でも困ることはなくなります。ここが曖昧になると「何を伝えたいのか」がわからなくなり、質問に対応した内容からずれたり、面接で論理的な回答ができなくなってしまう。提出してからでは遅すぎるので、きちんと書く前から周到な準備を進めて下さい。

「職種に対する経験」「希望職種における弱点」については入念に準備する必要があります。他の項目に比べ、ここは採用可否の判断材料として非常に重要です。また、面接の多くの時間をこの「職種」関連に使います。ですので、ここはこだわってください。文字数も多いので書くのが大変なんですけどね。ただ、ここの内容が薄い書類は他で良いことを言っていても希望職種や希望要請に合格する可能性は低くなります。要請内容に合ったアピールを行いましょう!!

4.エピソードが決まったら実際に書いてみる

エピソードが決まり、その質問に対して何を伝えたいのかが決まればとりあえず書いてみよう!文字数制限があるので最終的にはその字数に納める必要があります。しかし、最初は多少オーバーしてもいいので書いてみましょう。ここで注意してほしいのは何度も伝えていますが、「自分の伝えたいこと」が書けていること。それと、書くときは結論から書いた方が読み手としては読みやすい

ある程度書けたら無駄を省く作業に入ります。何度も同じことを繰り返したり意味のない語句を消していく。また、記載する前に「~です。」「~ます。」「~だ。」「~である。」などが混在し過ぎないように注意を払うべき。意識しておくことで後から書き直す羽目になることを防げます。

5.一通り書けたら審査員の気持ちで読み直してみる

ブログやプレゼン資料など何でもそうですが、書いた後は読み直すことが非常に重要!読み直してみて自分が「わかり辛い」と思う箇所があればそれは修正しなければなりません。書いたあなたが「わかり辛い」と思うのだから、赤の他人からすれば「ひどい文章」に他なりません。また、今一度「質問」と自分自身の「回答」が対応していることを確認しましょう。ここが一致していないと落ちる可能性が非常に高くなります。「質問に答えてない」ということになってしまいますから。

6.第三者に目を通してもらい、率直な感想を貰う

自分の中でこれ以上変わらないという段階にきたら第三者の人に見てもらいます。ここの項目は非常に重要です。絶対に誰かに見てもらってください!!できれば素直な感想を言ってくれる人に見せた方がいいでしょう。「優しそうな、文句を言わなさそうな人」に見せたくなる気持ちはわかりますが、改善するために見せるのであって慰めてもらったり自信をつけるためではないです。客観的かつ率直な感想を言ってくれそうな人に意見を貰いましょう。「改善できそうな箇所」「わかり辛い表現」「論理的か」「伝えたいことが伝わっているか」「誤字脱字がないか」などのチェックをしてもらいます。もちろん言われたことに100%従う必要はありません。しかし、自分とは違う角度から意見をもらうのは大事です。絶対やってくださいよ!!

7.再度書き直し&読み直しを行う

第三者の意見をもとに書き直し&読み直しを行います。この段階までくると文章もブラッシュアップされていることでしょう。専門面接は基本的に圧迫面接です。自分の希望職種に関して厳しい質問が飛んできます。特に弱点で記載した部分は「ここを攻撃してください」と言っているようなものです。どんな質問が来るのか。そのときにどのように応戦するのかということを想像しながら進めましょう。

読み直しを行う時は目的を持って読み直しましょう。なんとなく読み直していては効果は薄いです。例えば…

・誤字脱字がないか意識して読み直す
・質問に対してエピソードや結論に一貫性があるかを確認するために読み直す
・文章構成が頭に入ってきやすいか読み直す
・つまらないマンネリ化した文章がないかを知るために読み直す

このようにちょっとした意識を持って読み直すことで効率よく、質の高い読み直しができるようになりますので是非実践してください。

8.完成したらパソコンに保存し、プリントアウトしておく。

納得のできる書類が完成したらコピーしておきましょう。提出した書類は面接対策や二次選考当日に読み直す必要があります。「どっか行っちゃった」では洒落になりません。二次選考が近づいたら何度も読み返し、その内容に色を付けた回答ができるように面接対策を進めましょう。これに関しては別の機会に述べたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ここに書いたことを一つ一つをやっていけば合格にかなり近づくと思います。書類選考で落ちたことがないもとまさが言うので間違いありません!もし、「ちょっと手伝ってほしい…」「チェックしてほしい」と思われたら下のコメント欄より問い合わせてください。もとまさ自身の書類、もとまさがチェックした書類のリンクも下に載せておきますので合わせてごらん下さい。それでは、これを読んでくださった方の一人でも多くの方が希望した要請に合格され、充実したボランティア生活が送れることをお祈りしています。もし参考になりましたらぽちっと下のボタンを押してやってください!では他の記事で!

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