日本にないモザンビークの職業をご紹介!


こんにちは。青年海外協力隊の薬剤師隊員としてモザンビークで活動をしているもとまさと申します。モザンビークに来てから1年半が過ぎ、ふと…「あ、この仕事って日本ではないよね」「この仕事日本では珍しいな」と思ったのでまとめてみました。そもそもモザンビークってどこにあるか知っていますか?(笑)

 

グアルダ(Guarda:守衛)

モザンビークは世界の中でも最貧国の1つとして数えられており、治安ももちろん日本のように良くはありません。ドアや窓には鉄格子があり、ドアの鍵も4つや5つあるのが当たり前です。そこで登場するのがグアルダ(守衛)という職業です。日本ではよほど重要な施設や大金持ちの家にしか居ないイメージですが、モザンビークではどのお店や銀行、マンション、ホテル、個人宅…どこにでも居ます。特にこのグアルダ(守衛)は夜間に雇われています。夜出歩くと、近くのグアルダ(守衛)同士が集まって喋ったり、遊んだりしているので仕事をしているのか若干不安になりますが、居ないよりは犯罪の抑止効果があるのでしょう(笑)

 

エンプレガーダ(Empregado/a:使用人、召使い)

モザンビークでは貧富の差が激しく、中流階級以上の家では大抵エンプレガーダ(使用人、召使い)が雇われています。週に1回掃除を頼んでいるパターンから、毎日、掃除・洗濯・買い物・食事・子供の送り迎えなど全てを頼んでいるパターンまで様々です。日本で「使用人」「召使い」が家にいるなんて、「超大金持ち」というイメージですが、モザンビークでは月に3-4万円稼げる家であれば大抵雇っています。日本とは大違いですね!

 

タクシスタ(Taxista:バイク、自転車タクシー運転手)

日本でタクシーと言えば車を思い浮かべますよね?もちろんモザンビークでも「車タクシー」は市民権を得ています。しかし、より庶民に利用されているタクシーと言えばバイク/自転車タクシーです。バイクタクシーはモザンビーク全土で普及しており、自転車タクシーはもとまさが住んでいるQuelimaneという地域で普及しています。日本でバイクタクシーの運転手として働いている人を見たことがありますか?(※運ぶのは商品ではなく人です)ましてや自転車タクシーなんて言ってしまえばただの「二人乗り」ですから、日本では禁止されています。そりゃ、日本にそんな職業がないわけです。一応JICAからは安全性の観点から利用を禁止されていますけどね。

 

コブラドール(Cobrador:集金人)

モザンビークでの一般的な公共交通機関の1つとしてバスが挙げられます。モザンビークではシャパという名前で呼ばれているのですが、このシャパには大抵コブラドール(集金人)が乗っています。「日本のバス」と言えば大型で運転手の隣に集金する機械が設置されている様子を思い浮かべるかと思いますが、「シャパ」はハイエースみたいなただのワゴン車でそんなハイテク機械は設置されていません。そこで登場するのが「コブラドール(集金人)」です。ただのワゴン車なのでドアの開閉を毎回して、降りる人からお金を回収するのがコブラドール(集金人)の仕事。そもそも、日本ではワゴン車をバスとして利用することがないので当たり前ですが、こちらも日本では見られない職業ですね。

 

アテンデンティ(Atendente:助手???)

日本にはない職業なので日本語訳思いつかず(笑)
モザンビークでは買い物をするときにレジでお金を払います。(日本も同じw)その後、出口付近で再度レシートと買ったものをチェックする職業の人が居ます。その人を「アテンデンティ」と呼ぶのだそうです。同僚のモザンビーク人に聞いたところ「何ていう名前か知らない」と言っている人も居ましたが、そういう職業があるのは間違いありません。因みにアテンデンティを辞書で調べると「看護助手」という意味があるようです。「助手」という意味で「アテンデンティ」と言う単語を使っているのでしょう。日本人的にはレジで全商品を確認したのに、なんで再度チェックする必要があるの?と疑問ですが、「郷に入っては郷に従え」ですね。

 

※因みにモザンビークとは…アフリカ南東部に位置し、南アフリカ共和国、ジンバブエ、ザンビア、マラウイ、タンザニアと国境を接する発展途上国の一つです。周辺国の公用語が英語であるのに対し、モザンビークの公用語はポルトガル語ということで「アフリカ横断」などをしている日本人からも避けられやすい国です(笑)

 

まとめ

如何でしたでしょうか。日本では必要ない仕事がモザンビークにはあります。それは、習慣だったり、治安だったり、裕福度の差によるものでしょう。専門的な知識の無い人が多いため、簡単な仕事に人気が集中し、失業者も沢山います。ただ、失業者があふれては国が弱体化してしまうので、就職先を作るために作られた職業もあるような気がしています。何はともあれ、この状況を改善するためには「教育」が大きな役割を果たすことになるでしょう。もとまさの同僚である講師(看護師)は12+8も暗算でできませんからね。そりゃあ、色々仕事に支障があるわけです。しかも「講師」として働いている人がこのレベルですから、モザンビーク全体で見るとどうなることやら…。

何はともあれ、モザンビークの一部でも紹介できていれば幸いです。「モザンビーク頑張れ!」と思っていただけた方は下のボタンをぽちっとお願いします。ではまた別の記事でお会いしましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました!


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