トロント留学は本当に正解なのか?留学生がメリットとデメリットをまとめてみた。


2016年6月~2017年3月までカナダのトロントでワーキングホリデーをしていたもとまさと申します。今までの経験をもとに気になるポイントのご紹介をしていきます!(こちらの記事は2016年11月に投稿され、2019年2月にリライトされています。)

トロント留学のメリット6つ

1.発音がキレイで聞き取りやすい

カナダ全体で共通していることですが、世界的に見て英語の発音がキレイ(オーストラリアなどど比較して訛りが少なく日本語で言うところの標準語に近い)と言われています。また、カナダは地理的にアメリカから近いため発音がアメリカ英語寄りで日本人にとっては慣れ親しんだ発音と言えます。イギリスの高貴な英語が学びたい人にとってはおススメできませんが、もとまさにとってはカナダを選んだ大きな理由の一つとなりました。(因みにスペリングはイギリス寄りですw)

2.観光地が充実しており、英語の練習にも有用!

トロントはアメリカとの国境から非常に近くニューヨーク州と接しているのに加え、世界三大瀑布に数えられる「ナイアガラの滝」や北米のパリとも揶揄される「モントリオール」からも近い。また、カナダの代名詞とも言えるアイスホッケーに加え、MLB(野球:大リーグ)のトロント・ブルージェイズやNBA(バスケットボール)のトロント・ラプターズなどスポーツも盛んである。観光地が多いという事は語学学校や現地の友人と出かける口実も作りやすく、体験型英語学習が可能となっている。また、語学学校によっては引率型のツアーがあったりと生きた英語を学ぶ機会に繋がりやすい場所となっている。

3.夏のイベントも盛り沢山!充実した毎日が過ごせる

トロント近郊に観光施設が充実しているだけではなく、イベントも毎週のように開催されています。世界的に有名なゲイパレードやtiff(映画祭)、CNE(期間限定/移動型遊園地)という有名どころに加え、ガーリックフェスやベジタリアンフェスなど暇をしている時間はありません。トロントに留学/滞在される方には是非このサイトをブックマークしておいてほしいと思います。【トロントで週末にすべきこと】→Things to do this weekend in Toronto (英語)

4.働き口が充実しており留学生への理解がある

トロントには移民や留学生が山ほどおり、街として「留学生」が居ることは当たり前のこととして認識されています。そのため、多少英語ができなかったとしても職は沢山あります。英語がほとんど話せない人でもジャパレスと呼ばれる日本食レストランであれば優先して採用されますし、ジャパレス以外にも「日本人は勤勉で働き物なので日本人を雇いたい」と考えているマネージャーやオーナーがいるぐらいです。
一方、ジャパレスではなくお洒落なカフェ(StarbucksやTim Hortons、Second cup、Aroma Espresso Bar)などで働きたい人にとっても門戸が開かれています。一定以上の英語力とコミュニケーション能力は要求されますが、沢山の留学生が実際に働いているため「留学生なので採用されない」ということはありません。逆に、日本人の知り合いができれば紹介してくれるかもしれません。カナダに留学するのであれば知っておくべきサイトを載せておきます。「Part-time」や「地域名」でうまく絞って下さい。

kijiji(英語)サイトは少し見づらいですがカナダ人も使っておりおススメ!
e-Maple(日本語)日本語なので調べやすい!おススメ!
MONSTER(英語)仕事の検索サイト。世界中の仕事を扱っています。Government of Canada(英語)政府管轄の仕事検索サイト
WORKOPOLIS(英語)1990年に設立されたカナダ人向けのサイト。

5.世界中の食が楽しめる

日本食(すし、ラーメン、焼き肉、居酒屋、焼き鳥etc.)はもちろんのこと、ギリシャ、イタリア、フランス、中華、ベトナム、メキシコ、ブラジル料理…世界中の料理屋さんが充実しています。カナダは移民の街ということで日本のように「伝統料理」というものはプティンとビーバーテールぐらいしか思いつきませんが、寿司の食べ放題など海外ならではのシステムがあったりもします。(サーモンが美味しい!)

6.留学中の日本人がたくさん住んでいる

人気の留学先ということで日本人もたくさんいます。英語を学ぶとは言え、やはり母語の通じる人が近くにいるということは非常に心強いです。特に英語に自信のない人にとっては大きな力となってくれるでしょう。日本に帰ってからも会いやすいということもあり、一生の友達が見つけられるかもしれません。(もとまさにも大切な友人が何人かできました。)

 

トロントの留学のデメリット5つ

1.大麻解禁!間違っても持って帰ってこないように!

2018年10月にカナダで大麻が解禁されました。先進国としては初の試みですが外務省は「日本国外でも大麻(大麻を含んだ食品や飲料も含む)に手を出さないように」と注意喚起を行っています。「海外でも大麻取締法が適応されることがある」らしく、日本に持って帰ってきた場合は間違いなくその罪に問われることになりますのでご注意を。試してみたい人にとってはメリットかもしれないですけどね…自己責任ですよ!!

2.治安が悪くなってる?

2016年~2017年にトロントで滞在していたときは身に危険を感じることもなく、早朝や深夜の一人歩き、地下鉄やバスなどでもトラブルに巻き込まれることはありませんでした。しかし、ここ最近は以前と比較すると悪化しているという話もあります。

【事例1】2012年6月にイートンセンターの地下にあるフードコートで発砲事件があったのは有名です。1人死亡、7人負傷。イートンセンターは留学生であれば必ず訪れる場所です。

【事例2】2018年4月に車が暴走し10人が死亡、14人が負傷した事件。場所はYonge Street near Finch Avenueということで最も栄えているOLD TORONTOより北部にずれているため留学生が頻繁に訪れる場所ではありませんが、居てもおかしくな地域です。→Toronto Van Attack(英語)

【事例3】2018年7月にグリークタウンという地域で発砲事件。2人死亡、13人負傷。もとまさが留学中に住んでいた地域で少しぞっとします。→Toronto Shooting(英語)

2014年~2018年の銃に関するトロントの記事です。TPS(Toronto Public Service)が発表したものを扱っています。→How Toronto gun violence in 2018 compares with past yearsこれによると以前と比較して銃による殺による事件が増加しています

2018年7月時点で30件の銃による殺人事件を記録
2017年 39件
2016年 41件
2015年 26件
2014年 27件

世界的に見るとまだまだ安全な分類に入ることは間違いありませんが、2018年6月時点ではニューヨークよりも人口比の殺人数が多かったようです。留学をする場合は活動時間や滞在場所、使用する道などを考慮すべきでしょう。

3.やっぱり寒い!冬は怪我の危険も!

カナダって寒いイメージがありませんか?カナダの中では南部に位置するとは言え、冬(12月~2月)に-10~-20℃ぐらいは普通です。年によっては-30℃を下回ることもあるそうです。寒いのが嫌いな人にとってはトロントの冬は修行です。拷問です。転んで大けがをする可能性も考えられます。雪が解けて凍ったりしている箇所もあり、北海道に4年間住んでいたくせにトロントでも何度が転びました。因みに夏は日本とは違いカラッとしていますがしっかり暑いです。油断していたもとまさは熱中症にもなりました(笑)

4.留学中の日本人がたくさん住んでいる

日本人が留学先にいるメリットがある一方、デメリットも考えられます。日本人が周りにいるということは日本語を話す環境が整っているということです。意思が弱い人は、辛い英語学習から逃げて日本語ばかりを話してしまうかもしれません。また、日本人ばかりでつるむとどうしても日本語を話してしまうので、そういう事を避けたい人は最初から日本人が少ない田舎などに留学すると良いでしょう。

5.アジアの留学先と比較すると高い!

今人気のフィリピン留学、セブ島留学などの近隣諸国と比較すると費用が高い!これは間違いないと思います。そもそも物価がフィリピンなどと比較して高いので全てのコストが高くなります。さらに、日本からの距離も遠い事から航空券も高いです。100万円、200万円というお金がいつの間にか消えていきます。ワーキングホリデーをしてもそれぐらいのお金はかかるので、お金のない学生や長期で語学学校に通いたい人にとっては避けて通れない問題です。フィリピン留学をしてからカナダ留学をしている人も結構いましが、正直それも選択肢の一つだなと思います。

まとめ

留学は実際に行ってみないとわからないことが多いと思います。もとまさも行くまではどれだけブログを読み、どれだけ留学経験者に話しを聞いてもぼや~~~~~~っとしたイメージしか持てませんでした。もうしょうがないと思います。百聞は一見に如かずですから。それでも、やっぱりいろんなところで調べ、準備した甲斐はありました。元留学経験者としてお役に立てることがあれば協力しますので、質問などありましたら気軽に下の欄からコメントを下さい。


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